Book

午後の最後の芝生

久しぶりに再読。芝刈り会社は小田急の経堂駅の近くにあって、最後の仕事場は読売ランドの近くにあった。 中国行きのスロウ・ボート (中公文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1986/01メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ …

本は、これから

本は、これから (岩波新書)作者: 池澤夏樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010/11/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 151回この商品を含むブログ (38件) を見る 印象的な文章が数多く詰まった新書。池澤夏樹の編によるもので、執筆者たちは基本的にあ…

Web is dead

昨年秋に話題となったクリス・アンダーソンの"THE WEB IS DEAD"の全訳がGQ JAPANから期間限定公開されている。 GQ JAPAN 本誌の解説で小林弘人氏も言っていたが、マイケル・ウォルフの指摘のほうが興味深い。 グーグルはオープンなシステムと公平なアーキテ…

iPadに揺れる電子出版の時代に

バスキアとフェルメールの文庫本サイズの画集を見比べる。 作品の実寸に関するクレジット表記が気になる。 Gleen, 1984 100 x 114 inches デカい本物のサイズで見たい、と思う。 文庫本サイズの画集からでは情報量が少な過ぎる。 過剰であることがバスキアの…

「電子書籍の衝撃」ダウンロード障害

ご担当者様、決済確認メールが届いていますが、決済終了後、画面上はエラーとなり、 何らかの理由で決済できなかったという表示になりました。 ご対応をよろしくお願いします。 ご連絡いただき、誠にありがとうございます。 さて、下記の件ですが、確認を取…

エリック・ロメール

デパートでやっている古書市を覗き、たまたま見つけたエリック・ロメールの本を買った。 美の味わい作者: エリックロメール,梅本洋一,武田潔出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 1988/01メディア: 単行本 クリック: 13回この商品を含むブログ (5件) を見るトレ…

1Q84

しばらく友人から借りていた本を放置していたが、この連休にいっきに読み終えた。 一言でいえば、「魅力的な物語だが、違和感の残るディテール」といったところか。 「わかりやすさ」を狙った設定、「わかりにくい」展開。 「ハードボイルド」なプロット、「…

ためらいの倫理学

内田樹の実質的な処女出版作品集が「ためらいの倫理学」というタイトルの単行本で、その表題作がカミュ論であることを今まで知らなかった。 普遍的な行動準則は存在しない、だからと言って何をしてもよいわけではない。暴力は不可避である、だからと言って暴…

重力の虹

2009/03/22 17:10昔から気になっていたが、まともに読んでいない、ピンチョンの『重力の虹』。昔買った「ピンチョンで大いに遊ぼう」(トーキングヘッズ叢書4)を久しぶりに読んでみたら、日野啓三の書評(抜粋)が載っていた。ピンチョンで大いに遊ぼう―ピ…

ピンチョンとブローティガン…

2009/03/03 01:15ヴァインランド作者: トマスピンチョン,Thomas Pynchon,佐藤良明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1998/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 67回この商品を含むブログ (36件) を見る 図書館でピンチョンの「ヴァインランド」を借りてくる…

フィッツジェラルド

映画「ベンジャミン・バトン」の原作がフィッツジェラルドだとは知らなかった。 書店に平積みになっている文庫本を見て初めて知った。 ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (角川文庫)作者: フィツジェラルド,永山篤一出版社/メーカー: 角川グループパブリッシ…

グッとくる、テキスト

一人で、たまに行く焼き鳥屋のカウンターで「死者とのコミュニケーション」(『昭和のエートス』 内田樹・著)を読む。そういえば、この店になる前の居酒屋だったときに、ティモシー・リアリーの晩年の書をビールを飲みながら読んだことを思い出す。『昭和の…

シーシュポスの神話

ここ一ヶ月くらい、ときどきカミュの「シーシュポスの神話」を引っ張り出して、『不条理な創造』のあたりを読んでいた。 もうこの文章を読むのは何回目だろう。 20年くらい前に買ってから繰り返し読んでいる数少ない本のうちの一冊。 シーシュポスの神話 (新…

The Whole Earth Catalog

当時と同じ価格でPDFが買える…? http://www.wholeearth.com/issue-electronic-edition.php?iss=1170

アラビアのロレンスを求めて

「オリエンタリズム」(E.W.サイード著)を読み、映画「アラビアのロレンス」を観て、中公新書「アラビアのロレンスを求めて」を手にする。 ローレンスの作品は、闘争を象徴しているという点で偉大なドラマである。その場合の闘争とは、まず(生命・時間・力…

偶然、書店の新刊コーナーに並んでいるのを発見。 フィッツジェラルドの妻ゼルダには、前から関心があったし、作品が単なるドキュメンタリーではなく、 文学作品としてアレンジされている点も逆に興味深かった。 翻訳(原文はわからないが、日本語表現として…

言葉と物

ひさしぶりに、読書しながら、手書きでノートをとってみた。マインドマップ的ノート・メモ。 参考:

優雅な生活が最高の復讐である

原題は、"Living Well Is The Best Revenge"。 Gerald Murphyの絵の写真が収められているが、モノクロなので、カラーで見たいと思い、Webを検索。 "Living Well Is The Best Revenge" Cocktail, 1927 Wasp and Pear, 1929 Watch, 1925 Razor, 1924

夜はやさし

『夜はやさし』 (F.スコット・フィッツジェラルド)新訳について『夜はやさし』 (F.スコット・フィッツジェラルド)旧訳を読んでそして、この小説のモデルとなった実在する二人を描いたノンフィクション「優雅な生活が最高の復讐である」を再読してみよう、…

「Wikinomics」著者が語る、ウェブで起こっている変化とその要因

Tapscott氏は、著書「Wikinomics」を自分の子供に読ませたところ、子供がFacebookにWikinomicsコミュニティを作ったというエピソードを話した。「コミュニティが立ち上がって数分で数人のユーザーがつき、数日後には大きなコミュニティへと成長していた。こ…

本を出版することが大変な10の理由

米口コミマーケティング協会の会長だったAndy Sernovitz氏がアメリカで本の出版が大変になっている10の理由を挙げている。 1. 出版される本の数は爆発的に増えている 2. 本の市場はは2005年から2006年0.3%減少、他の年もフラット。 3. 本の販売数は平均500…

「ウェブを変える10の破壊的トレンド」

今年になってから買った、初めてのIT系書籍。 昨年12月に出たばかりなので、最新のITトレンドや今後期待できるWebサイトの事例が豊富に盛り込まれている。 著者によれば、以下のキーワードが10の破壊的トレンドの代表例となる。 ダイレクト(Direct) フリー…

2007年のビジネス書2冊

一昨年秋に読んだ「フラット化する世界」もイノベーションに関する素晴らしい本だったが、昨年読んだビジネス書の中では、次の二冊が示唆に富んでいた。 「ウィキノミクス」は、「フラット化する世界」の長所・短所をふまえた議論が展開される。IT(Web 2.0…

CODE VERSION 2.0

本日、法制度のエントリーをしていたら、Amazonから新刊紹介が来た。 これが、シンクロニシティか?(笑) CODE VERSION 2.0作者: ローレンス・レッシグ,Lawrence Lessig,山形浩生出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2007/12/20メディア: ハードカバー購入: 5人…