Squareリーダー&レジ

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噂のSquareリーダーが届いたので試してみた。

レジ・アプリをスマホにインストールして、Squareリーダーを接続する。

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商品名と決済金額を入力する。

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画面が切り替わり、クレジットカードをスワイプする。

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スリットにカードを合わせて素早くスワイプする。

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驚くほど素早く決済認証が通り、サイン入力画面に切り替わる。

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指でサインをする。

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これで完了。レシートをSMSかメールでお客様に送る。

(その場で電話番号かメールアドレスを入力することになる。)

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決済履歴は以下のようになる。

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手数料3.25%だが、1円未満は切り捨て。

100円決済の場合は、97円が指定口座に振り込まれることになる。

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三井住友銀行の口座をご登録いただいている場合は、売上金額は通常翌営業日に振り込みが行われます。その他の銀行の口座をご登録いただいている場合は、通常週1回振り込みが行われます。」とのこと。

三井住友銀行の場合の振込みスケジュールは以下の通り。

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三井住友カードが日本でのパートナーとなっており、同社からSquareは1000万ドル(約10億円)の出資を受けたという。

従来のクレジットカード決済の場合、指定口座に入金するまでのタイムラグが結構あったが、このサービスの口座入金の早さは(特に三井住友銀行の場合は)驚異的と言えるだろう。

従来のクレジットカード加盟店がこのサービスに乗り換えたり、様々なスモール・ビジネスだけではなく、個人間の少額決済にも使われる可能性がある。

 

【参考リンク】

スマホ決済の「本命」米スクエア CEOが語る日本戦略(日経電子版)

 

FIMトライアル世界選手権 日本グランプリ(ツインリンクもてぎ)

4/27~28にトライアル世界選手権 日本グランプリがツインリンクもてぎで開催された。今年は世界選手権シリーズの初戦が日本となった。

シャトルバスの発着場が、なんとオーバルコース内に設けられ、駐車場の一部としてもオーバルが利用された。

4/28(2日目)は最後のセッションで逆転劇があり、藤波貴久が久しぶりの優勝を遂げた。

家族でトライアルを観に行くようになって今年で3回目。もてぎの自然を堪能しながら、日本人の優勝に盛り上がった一日だった。

 

【参考】

藤波貴久が一進一退の攻防を制し、ホームもてぎで優勝!

 

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ニコニコ超会議2

「去年は五億円近い大赤字でしたが、九万人以上のひとが集まり大成功。」
(川上量生ドワンゴ代表取締役会長の週刊文春コラム「ジブリ見習い日記ときどきニコ動」2013.5.2・9号より) 

今年2回目となる、幕張メッセの全ホールを使った一大イベント「ニコニコ超会議2」。

いろいろな意味で異様な空間が揃っており、決して気持ちのいいものばかりではなかった。各政党や自衛隊・在日米陸軍のブースが並び、神社では結婚式が行われ、日の丸を掲げたデモ行進のある光景は、クラクラするものだった。

初音ミクがあらゆる企業で商業利用され、本格的なコスプレ・マニアが徘徊する中で、ニコ生というか朝生というか、おなじみの田原総一朗、猪瀬直樹東京都知事、津田大介、東浩紀たちがネトウヨについて語る・・・。

安倍晋三総理も来場し、若年層へのPRの場として利用する・・・。

「ネット活用して日本変えたい」――まさかの総理来場にニコニコユーザー大熱狂

これだけ雑多なジャンルを飲み込んだ巨大イベントは他に類を見ないだろう。

もちろん、後援は総務省・経済産業省。 

 

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謎の飛行ロボットが空中を駆け巡る

 

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 ニコニコ超神社

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日の丸を掲げて更新する一群

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自衛隊ブース 

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自由民主党

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日本共産党  志位和夫委員長が生出演中だったため激混み。周囲はSPだらけ。

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日本維新の会 橋下徹共同代表の原寸写真による記念撮影ブースあり。

民主党ブースもあったが、写真撮影はしなかった。

 

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言論コロシアム  「ネトウヨ・領土・ヘイトスピーチ」をテーマに。

田原総一朗が司会、猪瀬直樹東京都知事も参加。ステージ両側に立っているのはSPたち。

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ホリエモン 減量前後の体型がわかる原寸写真付き記念撮影ブース 

 

以下の写真はキャプション不要だろう。。

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How People Use Social Networks Around The World

bitly science teamのレポートが興味深い。

breakdown of traffic from social networks by country

http://bitlyscience.github.io/geo_social/

国別にどんなSNSがよく使われているかを相対的に見ることができる。

 

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facebookは、ほぼ世界中でよく使われている。

 

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Twitterは、ロシアでもよく使われている。

 

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なぜかGoogle+はイランでよく使われている。

 

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YouTubeは、世界中で使われていることがわかる。

 

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TumblrとBitlyの相性がそもそもよくないのかもしれない。

 

なお、このサイトにある小さな文字での注意書きは以下の通り。

 

The map indicates how the proportion of a country's traffic from the selected social network compared to the proportion for the world as a whole. A very red country indicates the social network is especially popular in that country. An example of this is the lack of traffic originating from twitter in China because of that country's blocks on the website. On the right, we see a breakdown over all tracked social networks for the selected country.

 

bitlyのブログには以下のような説明もある。

How People Use Social Networks Around The World

http://blog.bitly.com/post/45755352163/how-people-use-social-networks-around-the-world

 

..we picked the 16 most popular social networks from around the world. We sampled our data twice per month in 2012, then counted up how many clicks came from each country and social network. Adding all this up gave us a bitly-wide breakdown of the social network traffic we see. Finally, for each country, we scored each social network by the proportion of traffic it represented compared to the proportion bitly-wide. 

 

16の有名なSNSの中に日本からはamebaとmixiがリストアップされている。
しかし、当然ながら、日本国内以外ではあまり使われていない。

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 mixiは、日本以外ではほとんど使われていない。

 

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amebaとtwitterとmixiのみが、よく使われている。

(直近のデータであれば、facebookも伸びているはずだが。)

 

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当然、ロシアで人気のvkなどは利用率が低い。

 

Facebook Home

Facebook Homeが日本でもインストールできるようになった。

12日の公開当初は米国のみであり、Google Playで見つけても「このアイテムはお住まいの国でご利用いただけません」と表示されダウンロードできなかった。

 

使ってみての第一印象は、FlipboardとPathのUIのイイところ取り、ということだ。

 

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背景画像がゆっくりとパン(移動)する動きは、Flipboardの影響か?

 

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<FlipboardのiPadアプリに見られるような写真の自動トリミングやゆっくりとしたパン&ズーム表現などを参考にしたものと思われる。>

 

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また、自分のアイコンをタップしたときに3方に広がるショートカット(メッセンジャー、アプリランチャー)の動きは、Pathの×ボタンをタップしたときに似ている。

 

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<スクリーン・キャプチャ画像だけで説明するのは難しい…。>

 

UI表現のオリジナルを追及することに大きな意味はないが、良いものはどんどん踏襲してみようということかもしれない。

 

【参考】

Facebook Home - Google Play の Android アプリ

Facebook Homeに見る2013年モバイル体験の変革--松村太郎のファーストインプレッション

 

フランシス・ベーコン展

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東京国立近代美術館 フランシス・ベーコン展

 

これまで不勉強だったので、何となくフランシス・ベーコン(1909‒1992)のことを19世紀後半または20世紀初頭の画家だと思っていた。

「ピカソと並ぶ美の巨匠」とか、(ジャン・コクトーのように?)ゲイだったことや、1992年死の直前まで筆を握っていたことや、舞踏家土方巽(ひじかたたつみ)に多大な影響を与えていたことなど全く知らなかった。

「ベーコンらしさ」のイメージは強烈だ。しかし、今までどこかで見たことがある僕の知っているベーコン作品は、残念ながら今回の展覧会では存在しなかった。

図録の他に洋書の作品集も入手して主要作品をチェックしてみたが、どこにもない。

ひょっとすると、僕の頭の中でベーコンの作品が溶解してできたイメージの「架空の作品」だったのかもしれない。

 

今回の展覧会には出品されていなかったが、この作品が自分の中で一番「ベーコンらしさ」のイメージに近いかもしれない。

 

【4/6付記】

ヒュー・レーン美術館のコレクション統括でベーコンの専門家でもあるマルガリータ・カポック博士の講演を聴講した。

リース・ミューズ7番地にあったフランシス・ベーコンのアトリエは、1998年にベーコンの生誕地、アイルランドのダブリン市立ヒュー・レーン美術館に中身ごと移築された。アトリエの中から、スケッチや切り抜きなど様々な資料が発見されたことによって、ベーコン研究は大きく変化した。

このアトリエの解体・復元にあたっては考古学研究者を含む特別チームが組織され、各アイテムの正確な位置を把握して付番するために三次元の位置情報などを含むデータベースが構築された。

  • 570の本やカタログ
  • 1,500の写真
  • 100の切り裂かれたキャンバス
  • 1,300の本や雑誌からの切り抜き
  • 2,000の画材道具
  • 70のドローイング
  • その他、手紙、雑誌、新聞、レコードなど。

世界的画家のアトリエにあるコンテンツを全てデータベース化した初めての事例となる。

History of Studio Relocation

Bacon's Books: Francis Bacon's library and its role in his art

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Francis Bacon:

Francis Bacon: "Taking Reality by Surprise" (New Horizons)

 

著作物の公開利用ルールの未来

3月27日に開催された文化庁主催のシンポジウムは、なかなか興味深い内容だった。

第8回コンテンツ流通促進シンポジウム「著作物の公開利用ルールの未来」

主催:文化庁 協力:野村総合研究所(NRI)

 

◎基調報告「意思表示システムの在り方に関する調査研究」

意思表示システムの在り方に関する調査研究 報告書

の概要をNRIの小林慎太郎氏が報告。

結論として、「本調査研究委員会は、検討の結果、意思表示システム「CLIP システム」の構築・運用に係る事業は廃止する方向で委員の意見が一致し、評価をとりまとめることとなった。」そして、民間の自主的な取組(CCライセンス等)を支援すべき、と結んでいる。

 

◎活動報告「クリエイティブ・コモンズの現在」

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事 野口祐子氏による講演。

クリエイティブ・コモンズ(CC)の実例を豊富に紹介。

Wikipedia

・初音ミク

→ ピアプロ・キャラクター・ライセンス+CCのデュアルライセンス(2012.12から)http://piapro.net/en_for_creators.html

・YouTube

→ YouTubeエディタにCC-BY表示。

・TED

→ CC BY-NC-ND表示。NDがついていると翻訳ができないが、翻訳プロジェクトは別に許諾している。TED Open Translation Project

・Flickr

→ Getty Imagesと提携。Gettyがハンティングしている。Gettyでの販売も実現できる。

・フォト蔵

・Picasa

NIN:Nine Inch Nails

→ 2008年の2枚のアルバムをCC BY-NC-SAで公開。無料ダウンロード可能に。

・jamendo(www.jamendo.com

→ 投稿されている音楽は非営利だと全部使える。商用利用については有償ライセンスを提供中。

・CC Mixer(ccmixer.org

・freesound(freesound.org

→ 効果音、サンプル音源。

HIVE

→ ICCのHVEプロジェクト。

・東京都現代美術館のプロジェクトなど

MIT Open Corseware

→ 慶応と京大も。

KHAN academy

→ オンラインの教材、練習問題。Khan氏のTEDトークもお勧め。

・PLoS(www.plos.org

→ 科学論文のOpen Publishingの草分け的存在。

→ 原稿料をもらうか出版料を払うかは、研究者にとっては誤差の範囲。それよりも幅広く知ってもらうことを重視している。

→ NatureはSCIENTIFIC REPORTSでOpen Publishingを採用。

→ 著者がOpen Accessを選ぶことができる。

The White House

→ 日本でも昨年6月、電子行政タスクフォースが発足。政府情報を公開する動きが始まっている。オーストラリア、ニュージーランド政府も。

 

フリーカルチャーをつくるためのガイドブック  クリエイティブ・コモンズによる創造の循環

フリーカルチャーをつくるためのガイドブック クリエイティブ・コモンズによる創造の循環

 CCの課題としては、以下のものがある。

・普及活動

・ライセンスの互換性(標準化)

・権利者不明の孤児著作物

・教育福祉などの公共政策的ニーズ

 → 例外規定、フェアユースなどは必要。CCではできないもの。利用者視点で。

・例外規定、最低制度その他の立法とのあわせ技が正解

 

◎パネルディスカッション「著作物利用における意思表示の未来」

モデレーター:

福井健策(弁護士/日本大学芸術学部客員教授)

パネリスト:

[1] 野口祐子(弁護士/クリエイティブ・コモンズ・ジャパン常務理事)

[2] 南條史生(森美術館館長)

[3] 津田大介(メディア・アクティビスト)

[4] 赤松 健(漫画家/株式会社Jコミ代表取締役社長)

[5] 山中弘美(文化庁著作権課著作物流通推進室長)

 

興味深い話題がいろいろ出たが、ここでは福井弁護士が冒頭で話した論点を紹介する。<パブリック・ライセンス(オープン・ライセンス)に関する動向>

 

(1)海賊版戦争と反ACTA

(ACTA:海賊版対策条約)

→ TPPには知財に関する条項がかなり入っている。

cf.TPPで日本の著札権は米国化するか?

 

(2)アーカイブ・孤児対策で攻めるEU

Europeana

→ 2100万点のアーカイヴ。

 → 国会図書館のデジタル・アーカイブは220万点。

2012年、孤児著作物に関する欧州指令

Europeana:2015年に3000万点の公開を予定している。

 

(3)米国(M.パランテ米国著作権局長の議会陳述)

→ 著作権保護期間を50年から70年に過去伸ばしたら孤児作品が増えた。

 → 一部短縮の陳述(3/20)

→ 世界の潮目が変わってきたか?

 

パブリックライセンスをめぐる3つの問題意識

1.流通促進と収益モデルをどう両立させるか

2.アーカイブなど孤児作品対策どうはかるか

3.二次創作文化をどう守るか

 

【提案】孤児作品対策として政府がCCを推奨し普及・教育の協力を

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つまり、このシンポジウムは、文化庁が国独自のライセンス・システムの構築を断念し、世界の潮流に沿ってCC(等)を積極的に推進していくことを表明する、という画期的なイベントだったわけだ。

オープンデータの海外動向やTPPの知的財産権に関する問題についての議論も聴きたかったが、それは別の機会に譲ろうということでパネルディスカッションは時間切れとなった。

 

【参考リンク】

ITmedia:文化庁、CCライセンスを支援へ 独自ライセンス構築は断念

Internet Watch:そろそろ本気で「孤児作品」問題を考えよう

ITmedia:「警察の萎縮効果狙う」 赤松健さん、2次創作同人守るための「黙認」ライセンス提案

オープンデータIDEABOX

TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム