Web2.0、大衆表現社会がもたらす文化変容問題

Web2.0、大衆表現社会がもたらす文化変容問題
http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/0608/18/news01.html

 したがってWeb2.0という大衆表現社会は人類の文化発達を加速化するという見方をすることができます。特に先に紹介したYouTubeによる社会に死蔵された知識や情報の復活を見ていれば、そう言った思いを強くします。

 しかし全く別の発想も出てきます。最近の進化心理学では「過ぎたるは及ばざるが如し」と言った意見を唱える学者が増え始めています。あまりに度を越えて美しすぎることや賢すぎることは災いをもたらす、という逆転の発想な訳ですね。確かに体が大きく発達しすぎた恐竜は、隕石の衝突による冬の時代を乗り切れず絶滅しました。

 と言うことはWeb2.0という大衆表現社会到来の結果、人類の文化が発達するどころか大量の古い知識と古い情報が現在の文化を固定化したり、人類の進歩を押し潰すリスクはないのでしょうか。

かなり乱暴だけど面白い論点だと思う。「過ぎたるは及ばざるが如し」というのはレイヤーや系をどうとるか?ということ次第のはずなのだが…。「てなこと言われて その気になって」(by植木等)を念頭に置くべきであろう。(苦笑)