「超小型」出版(Subcompact Publishing)
- 作者: クレイグモド
- 出版社/メーカー: プレ/ポスト
- 発売日: 2013/01/10
- メディア: Kindle版
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「超小型」出版:シンプルなツールとシステムを電子出版に
クレイグ・モド 著 http://craigmod.com/
原文は著者サイトに掲載。
"Subcompact Publishing"
http://craigmod.com/journal/subcompact_publishing/
わずか45ページの短いエッセイだが、電子出版の未来について示唆に富む考察が収められている。以下、読書メモを兼ねた抜粋と紹介されていたサービスへのリンクなどを記載する。
後半は、「ウェブサイトでもない、雑誌でもない、本でもなく」 “超小型出版”がメディアを革新する時
http://mediaprobe.co.jp/blog/digitalmedia/2013/02/12/3189/
から参照したメモを含む。
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「超小型な電子書籍ってなんだろう?」
超小型な電子書籍とは・・・
・小さな発行サイズ(3~7記事/号)
・小さなファイルサイズ
・電子書籍を意識した購読料
・流動的な発行スケジュール
・スクロール(ページ割やページめくりといったページネーションは不要)
「美しく、シンプルで、電子向けの、一貫した――そして速い――超小型なものを作ろうとするとき、技術者たちにとってページネーションは高すぎるハードルなのである。」
・明快なナビゲーション
・HTML(系)ベース
「僕がHTMLと呼ぶものには、EPUBやMOBIやHTMLから派生したその他のフォーマットも含まれる」
・ウェブに開かれている
「公共の住所を持たないコンテンツは、ウェブ上のあらゆるインタラクティブでシェア機能を備えたメカニズムの目に止まることはなく、存在しないも同然である。」
MATTER
https://www.readmatter.com/about/
MATTER isn't quite a website, it's not really a magazine and it's not exactly a book publisher either. Instead, MATTER is something else — a new model for high-quality journalism, an area that's been hit hard by the transition from print to digital media.
MATTERはウェブサイトでもない、雑誌でもない、本の出版社でもない。MATTERはなにか別のもの――紙からデジタルへの移行で大きな打撃をうけた、質の高いジャーナリズムの新たなモデルである。
MATTER
The Magazine
・各号4~5記事のみ
・各号の大きさは数メガバイト以下。ダウンロードに数分や数時間かかる多くの電子雑誌とは違い、数秒でダウンロードできる
・購読料は月1.99ドル
・ニューススタンド経由でプラットフォームへスムーズに配信される
・出版は月2回
・ページネーションなしのアプリケーション
・読み方は一貫していて、完全に直感的
・HTMLベース
The Magazine
(iOSの)ニューススタンドは二つの決定的な機能を果たしている。
・コンテンツの自動ダウンロード
・定期購読
第三機関のアプリの内容更新が自動ダウンロードされるのは、iOSの中ではニューススタンドだけだ。
Newsstand
Betaworks、スマートフォン時代の物語を生み出すオーサリングプラットフォーム「Tapestry」をリリース
http://jp.techcrunch.com/archives/20121106betaworks-tapestry/
https://itunes.apple.com/jp/app/tapestry-collections-tappable/id568898959?mt=8
Tapestry: PC上での編集画面
Fish
http://www.robinsloan.com/fish/
29th Street Publishing
V AS IN VICTOR (by 29th Street Publishing)
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装飾模写(Skeuomorphism スキュアモーフィズム)
と
ハンバーガーボタン
という用語が新鮮だった。
(この馴染み深いメニューボタンが「ハンバーガーボタン」と呼ばれるものだとは知らなかった。)