Google options

久しぶりにGoogleの検索が熱い。四半期のこの時期にリリースやリークを集中させる傾向があるのは毎度のことだ。

まずは、ちょっと地味だが重要な第一歩・・・。

今日(米国時間5/12)、Googleは検索においてRDFaを部分的にサポートすることを発表した。RDFaはデベロッパーがメタデータを付与してウェブページを構造化することができるフレームワークだ。多くの一般ユーザーはそういわれてもあまりピンとこないかもしれない。しかし、このニュースは検索エンジンのリーダーであるGoogleがウェブページを構造化するメタデータの利用に踏み切った第一歩として非常に重要なものだ。Googleは長らくメタデータの利用を避け続けてきた。

Google、RDFaをサポート―構造化されたセマンティック・ウェブへ一歩を進める

こちらはわかりやすいUIと機能の話。リアルタイム検索への意欲的な取り組みも垣間見られる。

そして最も目を引くのが、「ワンダーホイール」という表示方法だ。これは、検索したキーワードに関連する他のキーワードをFlashでビジュアル的に提示していくもの。例えば「景気対策」で検索すると、「景気対策」と書かれた円から放射状に複数の線が伸び、その先に「景気対策 給付金」「オバマ 景気対策」「景気対策 高速道路」など8つののキーワードを表示。この中から「景気対策 給付金」をクリックすると、新たに「景気対策 給付金」と書かれた円が現れ、同様に8つの関連キーワードを表示する。

Google、検索結果の期間絞り込み機能、ワンダーホイール表示も

但し、英語版で日本語検索をかけた場合に、このワンダーホイール(Wonder wheel)はうまく機能していない。

そして、もう1件・・・。

検索の次の重要課題は、Web上に散乱しているバラバラのデータに、一定の有意義な構造を持たせて提示することだ。たとえばデータベースという構造なら、あらゆるデータに便利なラベルがついていたり、しるしがついていたり、種類別に分類されていたりする。Web上のデータの爆発的な増加に伴って、従来のキーワード検索は限界に近づきつつある。膨大なデータに意味を持たせる一つの方法が、それらに構造を与えることだ。

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こちらは、1件目の「RDFaの部分的サポート」に関連する話。セマンティック・ウェブ検索に向けてのアプローチのひとつ、といえるだろう。