Microsoftの最後の提案と今回のYahoo/Googleの契約を検討する

「悪魔は細部に宿る」といわれるが、Yahoo/Googleの検索広告に関する契約の文言を詳細に検討すると、最近のYahooの絶望的、というか神経症的な精神状態が浮き彫りになってくる。一言で要約すれば、これは実質的に、(1) Jerry Yang、Sue Deckerと現在の取締役を地位にとどめておく、 (2)他に道がなくなってMicrosoftに買収されることを可能なかぎり―あるいは可能な限度を超えて―遅らせるようGoogleに介入してもらうためにYahooが金を払う、という趣旨だとわかる。契約の内容からみると、私にはGoogleがこの契約を結びたがっていたかどうかもはっきりしない。 GoogleはYahooに泣きつかれて恩を売った―少なくともMicrosoftの手に落ちないよう手を貸してやっただけに思える。

Microsoftの最後の提案と今回のYahoo/Googleの契約を検討する

素人目にみても、今回のYahoo/Googleの契約は、反トラスト法に違反しないように配慮しながらもGoogleがYahooの現経営陣に肩入れした(恩を売る?)形にしかみえない。これで、親Microsoft派のYahoo株主たちが納得するとは到底思えない。さあ、どうなる?Yahoo?