GoogleのKnolは「やりすぎ」か?

「やりすぎ」かどうか?といえば、「やりすぎ」なのだろうが、市場の寡占を狙うのは、上場している私企業として(10年くらい前のMSと同様に)当然のアプローチだろう。

私が前の記事を書いてから、コメント欄やTwitter、他のブログに「Googleはやり過ぎではないか」という懸念が繰り返し語られている。Paul Shortは前の記事のコメント欄でこう書いている。

Googleのやっていることが変化しつつあるように思えるのは私だけだろうか? 私の見るところ、Googleは他のサイトで作られたコンテンツから情報を漉しとって集約、総合するという会社だったのが、自分自身で最終的にコントロールできる(あるいはそのためのテクノロジー)コンテンツを制作する(あるいは買い取る)方向に変貌しつつある。

この意見は正しいと思う。Googleは単に世界中の情報を索引づけするだけでなく、自分自身がコンテンツの提供者になろうとしている。もちろん Googleは「いや、自分たちは単にユーザーが作る情報に場所を提供している(たとえばBlogger)だけで、ホスティングはしているがコンテンツを制作しているわけではない」と反論するだろう。しかし、それでも既存のコンテンツ提供者と競合関係に入っていることは事実である。そのコンテンツ提供者の多くはGoogleの検索結果の順位が生命線なのだから、〔Googleがその分野に自社の製品を導入することは〕検索結果の正当性に疑問を投げかけることになりかねない。

GoogleのKnolは「やりすぎ」か?