ネット配信で「広く薄くあまねく」徴収する“閲覧権”創設を

角川氏は、著作者や著作権者、コンテンツ事業者だけでなく、著作物を享受する国民の間に大きな閉塞感があると語る。その原因は、2つのリスクと2つの誤認であると指摘。リスクとしてはまず、サーバーが米国に置かれている点を含め、世界を席巻するインターネット関連サービスが米国に集中していることを挙げる。さらに、日本では「革命」という言葉にふさわしい新鮮なIT企業が存在しないこともリスクであるとした。

ネット配信で「広く薄くあまねく」徴収する“閲覧権”創設を

「なるほど」と納得できる指摘だと思う。国境の縛りが薄くなったネットの世界において、最後にその境界を意識する部分は法制度であり、そこにイノベーションがなければ産業と市場に閉塞感がある、ということか。