Facebookは次のMicrosoftに化けるか?

シミュレーション

これから2年から5年の間にFacebookがウェブのNo. 1サイトになったとする。オンライン・ストレージ、オンライン・アプリケーション、メール、ブログ、そしてもちろんSNSと、すべての分野でWebOSとしてのFacebookがリーダーになっているとしよう。するとユーザーのFacebookの利用形態が変わってくる。Facebook OSがFacebookF8プラットフォームを吸収してしまうだろう。以前のFacebookアプリケーションはFacebook OSのもとで動くようになり、現在のWindowsのような存在に近づく。Facebookは多くのユーザーにとって単なるインターネット上のサイトというだけでなく、デスクトップ代わりの存在になる。FacebookPaintがPhotoshopの代わりを務め、Facebook EmailがOutlookを代替、Facebook Office (その頃にはFacebookがThinkfreeかZohoを買収している)がワープロと表計算のマーケットを主導している…。

Facebookは次のMicrosoftに化けるか?

ここに来て、Facebookの評価が急激に高まっている。
5月に発表した"Facebook Platform"の影響が大きかったことに加え、今回のM&Aニュースだ。

FaceBook初の買収―Parakey

"Web OS"という言葉は、もはや死語ではないか?と思っていたが、USのVCたちはその可能性に賭けているようだ。
いずれにせよ、GoogleやMicrosoftと比較して批評されるようになったFacebookは、要注目。

Robert Scoble が Facebook: the new data black hole という記事を書いていて、Facebook の自分のページに行きさえすれば、自分のメール、Google Reader のフィード、Twitter のエントリ、Flickr の写真が全て表示されていて、同種のツールがますます増えていることを指摘しています。そのスピードは Google のパーソナライズド・ホームページ、iGoogle をしのぐほどで、Facebook に行きさえすれば、自分に必要な情報を全てそろえることができつつあるという話です。

Facebook は Web2.0 時代の OS になるか? | Lifehacking.jp

ソーシャル・メディアがGoogleに代わる勢力になるのでは?という議論は、断片的に耳にすることが増えてきた。

FacebookにあってGoogleに無いもの。
 そんな話があちこちで聞かれるようになった。
 答えは、人間関係を示すデータだが、それが次のネットビジネスの競争軸として非常に重要なものとなると予想されており、FacebookGoogleを超えるか、というような憶測が出てきている。
 これは必ずしもFacebookだけではなく、ソーシャルネットワーク全体に言えることだが、メンバー間のメールのやり取りやコミュニティの形成などが、行動分析をするためのデータとして利用され始めている。検索の次の競争軸もソーシャルなものになると考えられているので、これらのデータは検索エンジンも必要なものだ。

Ad Innovator: [今日の解説]FacebookはWebOSに?Parakey買収

「人間ではなく情報」中心主義で進んできたGoogleが、「人間とその関係を情報化」するソーシャル・メディアに敗北するのか?その流れを取り込むことができるのか?
もやはSNS/Blog(Web 2.0 ?)という括りでは表現できないトレンドを「ソーシャル・メディア」というバズ・ワードが代表しつつあるようだ。