Google、AffiliateとAdvertorial分野へ参入

Googleの新しいPPA広告サービスを吟味する

今日(米国時間3/21)、Googleは新しくPPAまたはペイパーアクション(成果報酬型)広告のテストを開始すると発表した。これはいくつもの理由で重要なニュースだ。Googleがオンライン広告市場のこれほど大きな部分を握っている以上、Googleが広告分野でやることはなんであれインターネット全域にわたって大きな影響があるということも大きな理由のひとつである。

Googleの新しいPPA広告サービスを吟味する

要は、GoogleがDouble ClickやLink Shareの市場にも参入する、というもの。

というわけで今やGoogleの広告は所定の広告欄に閉じ込められていないこととなった。掲載側ではサイトの本文中にさりげなく広告のハイパーリンクをエンベッドする(上の引用文の第2段落目にあるように)ことができる。他の広告サービスではすでにこれを実行していたが、Googleはこの本文中の広告(advertorial)マーケットには決して足を踏み入れてこなかった。

Googleはここで倫理的に微妙な一線を踏み越えたことになる。もしこのサービスが単独でアナウンスされたのだったらおそらく激しい議論がまき起こっただろう。しかし大ニュースの陰でひっそりと発表されたので、本来ならなされるべきであった批判的な分析の大部分をやりすごすことに成功している。

確かに、こちらの方が重要なニュースだ。ネット広告市場のあらゆるインベントリを総ナメにしてしまう戦略といえる。Adsense技術を持っているGoogleがAdvertorialも始めてしまうと、ニッチなネット広告ビジネスを志向していた凡百のスタートアップ企業は、皆トーンダウンするしかないだろう。