Googleのティッピング・ポイント(分岐点)

Googleのティッピング・ポイント(分岐点)
http://jp.techcrunch.com/archives/googles-tipping-point/

問題のひとつは、Googleが常に自社の行動基準を他社より高いところに置いてきたことにある。Googleが「悪をなさない」というモットーを掲げた時、われわれはこれを真剣に受け止めたものだ。これはGoogleがまだ若く、当時憎まれていたMicrosofに戦いを挑んでいるときのモットーとしては適切だった。しかし今、Googleがユーザーの利益より自社の利益を優先させようすると、このモットーがGoogle自身に憑りつくことになる。

Googleはもちろん、このモットーを取り消すわけにはいかないし、無かったことにするわけにもいかない。Googleはいったん自分で宣言した以上、われわれがGoogleに他社より高い行動基準を要求するのを止めることはできない。

Googleネタ中心の当ブログも、年末はGoogleに対するネガティブな話で締めくくることになった。

Our informal corporate motto is "Don't be evil."
http://investor.google.com/conduct.html
「悪をなさない」「邪悪にならない」というモットーをGoogleはどれだけ追求できるのか?

グーグル八分とは何か」(吉本敏洋・著)
という本では示唆に富むグーグルの問題が指摘されている。
市場占有率が高まり、ネット社会における重要な情報インフラのひとつとなったがゆえに、Googleが追わなければならない社会的責任は重い。綺麗ごとではなく"Don't be evil."というモットーを徹底するためには、国や社会的圧力と戦う姿勢すらも必要になってくるだろう。
グーグルだから期待することも多く、グーグルだから失望することも多いのだ。

がんばれ!Google