マスメディアとインターネットの対立関係は、どこへ向かうのか

佐々木俊尚氏の特別寄稿。とてもわかりやすく整理されている。
WSJやAMN(アジャイルメディア・ネットワーク)は、確かに典型的なケーススタディだと思う。
コラム後半の論旨では、日本国内のマスメディア(コンテンツホルダー)が選択できる手法が、意外と限定的であることを示唆している。

「塵も積もれば山となる」の塵だったロングテールの平野から、AMNはターゲティング市場であるマジックミドルの丘を目指して登っていこうとしている。そして先にも書いたように、ターゲティングの仕組みを持っておらず、すべての読者に同じコンテンツを提供してきた新聞業界という高山から、マジックミドルという中間点を目指して、WSJは徐々に歩いて降りてこようとしている。マスメディアのミドル化と、ロングテールのミドル化が、同時に上下方向から進んでいるのだ。

マスメディアとインターネットの対立関係は、どこへ向かうのか (1/3) - ITmedia ニュース

コンテンツがロングテールの世界に呑み込まれてしまうと、そのままでは収益へとつながらない。となると選択肢は、(1)有料化するか、(2)Google広告モデルを導入するか、(3)プラットフォームを目指すか、(4)マジックミドル圏域でのビジネスを狙うか――。