グーグル、APECに基づくプライバシー標準案をUNESCO会議で発表

グーグル、世界的なプライバシー標準の策定を提案

プライバシー擁護派はGoogleの提案について、Googleがオンライン広告会社DoubleClickに対して行った31億ドルでの買収案が連邦政府の審査を受ける中、Googleがプライバシー問題に敏感であることを必死にアピールしようとしているにすぎない、と一蹴した。

 電子プライバシ情報センター(EPIC)のエグゼクティブディレクターであるMarc Rotenberg氏は、APECのプライバシーフレームワークについて「(時代の流れに)逆行している」と非難した。また同氏は、「プライバシー保護を目的とした国際的枠組みの中で(保護のレベルが)最も弱く、欧州の人々が要求している水準、また欧州・米国間の大西洋横断的移動で認められている水準をはるかに下回っている」と指摘した。同氏はその1つの理由として、同枠組みでは消費者が被った損害を証明する必要性に重点が置かれている点を挙げている。こうしたガイドラインは、ID窃盗やセキュリティ違反といった消費者側の犠牲の下にデータが収集されるようになる以前に策定された、とRotenberg氏は指摘する。

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