情報の消費行動がもたらすネットの変化

情報の消費行動がもたらすネットの変化
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0608/28/news013.html

 つまりネット上でもある程度の情報集中があったものが、blogに多少の言及がある程度だったり、掲示板のlogとして存在するだけだったりと、拡散したままの状態で放置される傾向にあるのではないか。

 従ってこのような拡散した情報を検索でまとめ、自分なりになにかの意味を見いだすという、いわゆる企業のマーケティングの人やライターがやっているようなことを、ネット上の情報消費行動として普通にやらなければならなくなってくる。

 情報は人間を成長させるためにあるわけだが、今大きな流れとして、人間自体は成長しているものの、インターネットの元々の趣旨であった知識の共有が行なわれず、一部の人の中に沈殿するというサイクルに戻りつつあるのかもしれない。だから、面白い話を持っている人に直接合って話を聞く、ということが、今さらながら重要になるように思えるのである。

「沈殿する」という表現が興味深い。「潜伏する」とか「暗黙知化する」と言い換えてもいいだろう。
Googleに代表される現在のWeb2.0トレンドは、人間の曖昧なニーズや行動特性を「情報化」することによって「可視化」する動きだと思う。
上記で筆者が語っているのは、この動き(環境)に対する逆のベクトルが、個人のリテラシーとして要求されるようになっている、ということだろう。