ネット社会の自由と安全
現代は、国家による監視と民間によるマーケティング的な監視が並存し、それが結合可能な監視ネットワーク化しているところに特徴があるといえます。
うまい表現だと思う。しかし、この記事以上に「監視・管理」に関して興味深い本を先日読んだところ。
カーニヴァル化する社会/鈴木謙介
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=149788X
本書の「第2章 ずっと自分を見張っていたい――情報社会における監視」は、説得力のある内容だった。現代の情報監視社会は「1984」のようなビッグ・ブラザー的なものではなく、見えないDBによるゆるやかな相互監視(抑止)体制であること。
「権力」に対する正統な社会学的アプローチの上での議論は、小気味良かった。